ゴルフスイングってどうして忘れちゃうの?あなたの認知機能に歪みはありませんか?

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アマチュアの人からよく聞く言葉

「バックスイングをどこに上げて良いのかわかりません」
「トップの位置がどこか忘れちゃいました。」

えっ?

忘れるってどう言うこと?

そこでその人のアタマの中で何が起こっているのか?

PGAティーチングプロA級のゴルフレッスン。初心者から100切り・上級者やプロゴルファーまで、レーダー弾道測定器Flight  Scope(フライトスコープ X3)TPI G2(タイトリストパフォーマンス研究所 GOLF レベル2認定)、モーションキャプチャーMATOUS®︎ 、そして新たにビジョントレーニングを使いサクッとおいしいゴルフのつくり方を伝えます。

驚いた。

(一社)日本ビジョントレーニング普及協会のプロトレーナーになりましたが、講義の中で様々な著書が紹介されます。

その著書を後から読んでいっているのですが、

この二冊を読んで驚きが隠せませんでした。

「ケーキの切れない非行少年たち」
「どうしても頑張れない人たち」宮口幸治著

プロトレーナーは、「支援」と「コーチング」と言う言葉が必ず出てきます。

ちょっと、CHAT GPT4で調べてみました。

  • 支援は、具体的な問題を解決するための助けを提供することを指します。たとえば、答えを直接教える、または必要なリソースを提供するなどです。
  • コーチングは、人が自分自身の解決策を見つけるためのガイドを提供することを指します。コーチングでは、人々が自己認識を深め、自分自身の目標を達成するためのスキルを向上させることを目指しています。

つまり、支援は「何をするべきか」を教え、コーチングは「どのようにそれを達成するか」を学びます。

この「支援」と「コーチング」を使いながら関わっていくことを仕事にしていると言うことです。

と言うことは、一人ひとりに向き合っていくしかないということなんです。

ケーキを3等分に分けれますか?

「ケーキが切れない非行少年たち」宮口幸治著では、コレが一番の衝撃です。

少し大きな丸を書いてください。それがケーキだとしましょう。お好み焼きでも良いですが、

そして、それを3等分に切ってください。

正解は

ベンツのエンブレムになるハズです。

では、5等分してください。
ちょっと難しいですが
こんな感じです。

分度器があればわかりやすいですが、360°÷5ですから72°ずつですが、まぁだいたいこんな感じですよね。

でも、その著書で登場する非行少年たちはこのような切り方をしてしまうんです。

「ケーキが切れない非行少年たち 宮口幸治著 引用」

ではなぜでしょうか?

ゴルフでこの状況をイメージしてみましょう。
お友達がゴルフを始めるからと言うことで練習場に行きました。
あなたならまずは何から伝えますか?
もしあなたが、スライサーでお友達もスライサーならどうしますか?
お友達が真っ直ぐなボールを打ちたいと言うとあなたはどう言いますか?

コレってホントある意味、ケーキを3等分できるコトと同じコトなんです。

もし、違う3等分ならあなたは、どう伝えますか?

もう一つ面白い例があったので、抜粋しますね。

りんごが5個ありました。
3人で分けます。
あなたならどう分けますか?「ケーキが切れない非行少年たち 宮口幸治著より」

なぜ頑張れないのでしょうか?

「頑張ればできる」って言うのは、だれにでも褒める言葉ですし励ます言葉としても大事です。

しかし、できないものはできないと言うことも伝える必要があると思います。

ゴルフにおいては、まずはボールをまっすぐに狙った距離を正確に飛ばすことは、99.99%不可能。パターで約1mを入れる確率は、トッププロでも約90%しか入りません。

いくら頑張っても無理なモノは無理なんです。

全部できれば、パー72であれば、5418アンダー)は確実でしょう。

無理な話なのは、理解できますよね。

なので、僕は、こんなことを伝えます。

今のあなたの目的は、100を切るコトですね。100を切るためのゴルフを伝えていますので。90を切るゴルフは、また違うコトを伝えていきます。
ちなみに、バンカーショットは100を切る打ち方と90を切る、更には、シングルさんや僕たちがやる打ち方があります。でも、今の必要なバンカーショットは脱出することが目的なので、それに対して「頑張って」ください。必要になった時に伝えますね。

と言います。

「頑張ればできる」言葉としては大事ですが、「頑張ってもできない」状態の人に「頑張れ」は、時には残酷なことをしているんです。

コレは、支援者(コーチ)が見極めるコトだと思います。

認知の歪み

人は十人十色。

環境因子でどうにでも変わってしまいます。

その環境因子とは、見ること、聞くこと、体験することです。

私たち、ゴルフを伝える専門家として大事なのは、ゴルフの本来の在り方を伝えていく必要があると言うことなんです。

スライスには、様々な要因があり一筋縄ではいかないことだらけ。

「明日ゴルフ行くんですが、スライスを治してください」

と言われたらどう答えると思います。

「もしあなたが、指にマメができて潰れたならテーピングしたりして保護しますよね。でも、根本的には、治らないですよね。数日かかりますよね。あなたは、僕に同じことを言ってるだけですよ。今日の明日のスライスは軽減されたとしても、ずっとテーピングみたいに保護していたらふやけてしまいますよね。マメが治ったとして同じことをすると今度は、フックに悩むと思いませんか?」
根本的には、基礎からやり直して、マメを作らないコトが必要ではないのでしょうか?

コレが認知の歪みのひとつです。

修正するには動機付けが必要です。

「どうしても頑張れない人たち 宮口幸治著」にもありましたが、

見通しを立てて目的を決めて、それが将来どのような結果になるかを考えることができるからこそ頑張れる。

僕たちはゴルフでさえ、必要なことなのです。

この認知の歪みを正さない限り、永遠にゴルフスイングを忘れることになるということです。

一度、読んでみてください。

ちなみにゴルフは、まずは楽しいから始めてください。

これもある人から教えてもらったことなんですが、

「ゴルフをする目的に応じてゴルフを伝えるのがゴルフのコーチだ」

僕もそう思います。