時代
僕は、中島みゆきさんの曲を思い浮かべます。
時代は、どんどん変わっていく。
昭和から平成そして令和。
生まれが、昭和で高校卒業前に平成。
成人になり、人生の折返し地点で令和となりました。
昭和でゴルフを覚え、平成でプロゴルファー。
そして、今に至ります。
時代と共に、ゴルフも変わりました。
一番変わったといえば道具ですね。
道具の進化
僕の年齢層が、この道具の進化を直視してきたと思います。
そして、その恩恵も受けたコトもありますが、皆さんは、どうでしょうか?
一番、進化してきたのは、
ドライバー
そのドライバーによって、スイングも変化してきたコトをご存知でしょうか?
僕自身が体験したスイングの変化を聞いていただきたいと思います。
パーシモン
ちょうど、僕が小学生・中学生で使っていました。
当時は、まだ父に連れられて練習場に行く程度。
このパーシモンヘッドのお値段をご存知でしょうか?
当時で、20万円だそうです。
僕も一本、違うパーシモンヘッドのドライバーを頂きましたが、それでも、シャフト込みで15万円くらいしたそうです。
やはり高級な娯楽だったコトが判っていただけますか?
シャフトは、当然、スチールシャフト。
43インチでかなり重かった記憶があります。
当時のスイング
よく
ボールを見ろ。頭を残せ。手首を返せ。
と、言われてました。
当時、ジャック・ニクラス、アーノルド・パーマー、そして、僕が記憶があるトム・ワトソン。
トム・ワトソンのスイングは、2プレーンスイング。
まあ、ちょっとした遊び程度だったので見様見真似でした。
メタル
高校生でゴルフを本格的に始めてましたが、当初はまだパーシモンヘッド。
ちなみに、アイアンは、
ベン・ホーガン APEXⅡ
そして、あの伝説のテーラーメイド ツアープリファードへ。
やはり当時は、ジャンボさんの全盛期。
シャフトは、カーボンシャフト。
ALDILA HM40
買って貰った時は、嬉しくて嬉しくて。練習場では、ドライバーばかり練習していた記憶があります。
ハイ・ティーアップのアッパー
ロフトも9.5°で、打てる限界まで高いティーのボールを思いっきりアッパーで打つっていうのが流行ってました。
色んな雑誌を買い、飛距離を追い求めていました。
その当時も今思えば、2プレーンスイングをしていましたが、
ボールを見ろ。頭を残せ。手首を返せ。
腰痛で悩んでしまうことになってしまいました。
逆Cフィニッシュをしていたんでしょうね。
一番やってはダメなコトを。
後悔しています、今でも。
チタン
大学に入り、それも理工学部なので、もう趣味程度にと思っていました。
その当時は、
j‘s ワールドステージ チタン
確か、ロフトも10.5°に変わっていたと思います。
楽に打ちたかったんでしょうかね。
タイガー・ウッズ
程なくして、ゴルフ界にタイガーウッズが世界を魅了するコトになりました。
圧倒的な飛距離。そしてスーパーショットの数々。
彼は、その当時、まだシャフトはスチールでした。
ちなみに、
スコッティ・キャメロン ニューポート
は、買いたくても買えない代物でした。
高反発
DUNLOP HYBLID AUTO FOCUSを経て
XXIO高反発ヘッドを使っていました。
当時の飛距離は、何処まででも飛んでいく感じがありました。
ボールが落ちてこない。
しかし、その飛距離に歯止めが。
反発規制。0.83以下のドライバーを使用しなくてはいけなくなってしまいました。
その為、SRIXON W302(ルール適合)
そこから僕のスイングが変わっていくことになりました。
前傾姿勢を大きく
当時、師事していた方から
お前は、それではQTでは通用しない。
そうなんです。それまで持ち球はフェードだったんです。
今思い返せば、フェードしか打てなかったコトは当然とでした。
そこで、思い切ったスイング改造が始まったんです。
そうして半年後、ドローに変わりました。
その半年間、今まで味わったことのない、そして、あり得ないくらいの捻転を得る為のドリル練習をしました。そのお陰で、完全にコントロールされたドローになったのでした。
それが1プレーンスイングだとは、吉川師に逢うまでは気付きもしませんでした。
大型ヘッド
当時、380ccが、僕の相棒。
それがどんどん大きくなり今の相棒になった訳です。
まだまだ進化するんでしょうね。
掌屈
レイド・オフでフェースは45°以上閉じたトップの位置で、慣性モーメントを活かしたスイングに変わってきました。
オートマチックなスイングが求められてきています。1プレーンスイングが基本ですが、クラブがそうしないと最大限に飛距離と方向性を兼ね備えられなくなってきています。
ボールも曲がらなくなってきました。
スピンコントロール
時代と共にスピンコントロールがゴルフを変えてきています。
飛距離の三大要素
打ち出し角・バックスピン・初速。
手を返す
パーシモンで糸巻きボールの時代。
糸巻きボールでバラタカバーのボールは、ドライバーからアプローチ・パターまで同じ感覚で打てました。
手を返すってコトは、バックスピンを生むために言われていたコトでした。
フェースローテーション
今や、この言葉は当たり前。
慣性モーメントがしっかりとしていたなら、誰でも味わえれルンです。
重心距離から考えてみても、仮想のスイングプレーンに重心があれば必ずスクエアなインパクトを迎えることができます。
デジタル化
5Gが導入され、これからは動画はもちろん、すべてに於いてデジタル化が進んできます。
身振り手振りのゴルフレッスンが、通用しなくなってきました。
感覚は大事ですが、その感覚を覚えるためにも、デジタルが必要となってきています。
現に、僕がFlight Scope X3を導入後、感覚派の方が急激にスキルが上がってきているんです。
ある人は、
スイングを丸裸にされている感じがして、初めは抵抗があったんですが、これからはこういう時代になっていく。だから慣れた方が早い。今のうちに。なかなかまだ普及されてないんだから。せっかくなので。
TRACKMAN(トラックマン)・Flight Scope(フライトスコープ)・GEARS(ギアーズ)など、日々、最新鋭の機材が開発されています。
今後、AIも主流になってくるでしょう。
僕達ティーチングプロも、この時代の流れに身を任せていくことが必要になってきているのです。
ゴルフクラブやボールの進化に、人がデジタルでスイング・フィジカル・メンタルで応えていく時代へと。
※写真提供の皆様、ありがとうございました。