東大阪市と吉祥寺ゴルフ倶楽部と三鷹ゴルフプラザでPGAティーチングプロA級のゴルフレッスン。初心者から100切り・上級者やプロゴルファーまで、レーダー弾道測定器Flight Scope(フライトスコープ X3)TPI G2(タイトリストパフォーマンス研究所 GOLF レベル2認定)、モーションキャプチャーMATOUS®︎を使い少人数でサクッとおいしいゴルフのつくり方を伝えます。
忘れたくても忘れられない。
この
【新しい記憶と古い記憶】
【記憶すること。忘れること。】
は以前にも多々、再投稿していますが、より詳細にお伝えしたいと思います。
それでは、
人って忘れたいことは忘れられない。
忘れてはいけないことが忘れてします。
先日、PGAティーチングプロ選手権の予選会に出場してきました。
とりあえず、今年も無事予選通過してきましたが。
ある同伴競技者がスタート前に
僕ね、森本さんとラウンドしてみたかったんです。本日はよろしくお願いいたします。
僕も彼のことは気になっていました。
記憶のどこかにいるような…
ラウンド後、レストランで昼食中にその記憶が蘇りました。
確信のゴルフでは
10年以上に亘るティーチングの経験の中から、 “確信“をもって皆さんに伝えできることを、“信念“をもって発信していきます。 確信を持てる事それは事実に基づく内容であり、客観的に証明できる内容です。 その中にはもちろんスイング理論があり、ギアの解説やフィジカルおよびメンタルの強化のための内容も含んでいます。 また、実戦ですぐに使える現場の技術や、ドリルもできるだけたくさんお伝えします。 ここでは見聞きしたことをそのまま伝えることはせず、実際にボールを打ったり体を動かしてみてその内容に自信が持てるものだけを皆さんにお伝えします。 もちろん実績があり客観的な検証で正しいことが証明されれば進んで紹介していく予定です。
新しい記憶と古い記憶・記憶すること。忘れること。
覚えたいけど忘れてします。忘れたいけど覚えている。
そんなものですよね
人
っていうのは。
記憶すること。忘れること
吉川です。
前回、もう皆さんに起こっているかもしれない、ある日突然当たらなくなるという症状の謎に迫ります。と、約束しましたが、その前に謎を解くカギになるお話を。
19世紀のドイツ。エピングハウスという学者が忘却の研究を行い「人間の脳は忘れるように設計されている」ということを実験によって確かめました。その実験というのは、意味のないアルファベットをたくさん覚えさせて、その記憶が忘れられていくスピードを図ったのです。その結果、わずか 20 分で42%も忘れ、1 時間後には56 %、9時間後には64 %を忘れる というデータを得ました。
【出典】上図
キオテック創造学習センター 記憶術講座 http://kiotech.net/kyozai-od/index.html
下図
ファロス個別指導学院 第一ゼミナールの個別指導 http://www.pharos21.net/
人間の脳は生命の維持に必要のないものはどんどん忘れていくようにできているそうです。
では、記憶したことを忘れないようにするにはどうすればいいのでしょうか。
① 覚えてから15 分後に復習をし、忘れたものは覚えなおす。
② さらに1 時間後に記憶を確認し、忘れたものは覚えなおす。
③ 前回忘れたものが多い時はさらに2 時間後に確認の復習を行う。
しかしこの方法では覚えることが多ければ多いほど忘れることも多くなり、覚えるために脳にかかる負担は等比級数的に大きくなります。
第一そんな暇がない!
では記憶を強化する方法はあるのでしょうか。
記憶には短期記憶と長期記憶があります。短期記憶は数秒から数分の記憶で、今回の対象からは外します。長期記憶は忘れるまでの時間が十数分から2~3日、数年と様々です。中には一生忘れない記憶もあります。たった一回の経験なのに一生忘れないことがあります。この記憶はどうして形成されるのでしょうか。
それは自分が経験した感情を揺さぶるような出来事によって取り込まれた記憶なのです。感動とともに覚えたことは確実に長期記憶に取り込まれるということです。夢にまで見たドローボールを打った感触、230 ヤードの旗を越えたドライバーショット、145ヤードのパー3 でベタピンのバーディー、などなど。このように自分が体験したことの記憶を心理学では「エピソード記憶」と呼んでいます。
このエピソード記憶と同じように長期記憶を可能にするには、前に挙げた「繰り返し覚えなおして確認する」ことが重要となります。この方法で記憶はどのように強化されていくのかは上の図のようになります。ゴルフでは反復練習で記憶が強化されることになります。ただし、間違った練習をすると間違った記憶が強化されてしまうという逆効果もあるわけです。練習すればするほど下手になる、現象は起こりえます。是非正しい練習をしてください。
次回はいよいよ「ある日突然当たらなくなる」症候群の解明です。
新しい記憶と古い記憶
吉川です。
ゴルフのティーチングをしているとほとんどのプレーヤーが経験する大変興味深い症状に出会います。それはある日突然当たらなくなるという症状です。しかもゴルフ歴の長いプレーヤーほどこの症状は顕著に表れます。さらに面白いのはこの時期を乗り越えると、昨日まで自分が悩んでいたことがウソのように消えてしまいもう元に戻ることはない、という状態になります。いったい何が起こったのでしょうか。
前回は記憶と忘却の話でした。そして覚えたことを忘れないためには、記憶の確認と強化を繰り返すことが大切だということでした。初めてゴルフをする人以外は何らかのレベルでゴルフスイングという記憶を持っています。そして95%以上の人は正しいスイングをしていません。
つまり練習を繰り返して間違った古い記憶を身につけています。正しいスイングは今まで(日本では)間違いだと教えられてきたことを正しいとして伝えている部分を多く含んでいます。ですから正しいスイング動作を覚えることは1からのスタートとなります。新しい(正しい)スイングを繰り返すことによって新しい動作の記憶が強くなっていきます。一方、以前の動作の記憶はどんどん弱くなっていきます。このままいけばいいのですがなかなかそうはいきません。図の○で囲んだあたりに問題が待ち受けています。
このゾーンでは古い記憶と新しい記憶の強度がほぼ等しくなります。ですからどちらが正しいのか突然分からなくなるのです。ひどい時はどうやってバックスイングするのかすら分からなくなってしまいます。このゾーンをいかに乗り切るかが上達する過程で大変重要になります。そして一旦新しい記憶が勝ち始めると、まるで何事もなかったかのように次のステップに進めるのです。このゾーンを早く乗り切るために重要なことは「記憶の強化」です。忘れる前に覚えてしまうことが大切なのはエピングハウスの忘却曲線で明らかになっています。
新しいスイングを習ってすぐバカ当たりしたという経験を持っている人もいます。なぜでしょうか?今まで経験したことのない動きは大脳にとって新鮮です。興味津々でその動きをやってみるので束縛もなくスムーズに動けるわけです。しかしそれもごく短期間で、すぐに大脳の古い記憶への束縛が始まります。このようなメカニズムでビギナーズ・ラック(Beginner’s Luck)は起こるわけですね。
正しい反復練習で忘却に打ち勝つ記憶を身につけて、早く危険ゾーンを乗り越えてください。
脳が覚えるんですよ。体が覚えるんじゃないんですよ。
先日、投稿したブログの中に
「50回目のファーストキス」
っていう映画のお話をしました。
僕は、TPIのG2オンラインコースでこの映画を紹介されました。
吉川師は短期記憶の話は、今回は対象外にするとのことでしたが、TPI G2を取得するに際し、短期記憶を長期記憶に変えることも必要だとのことです。
映画の詳細は、ググってください(笑)
簡単にご説明するとしたら、
ある女性が交通事故により短期記憶喪失障害となってしまい、次の日には、昨日のことは覚えていない。でも交通事故前の記憶は残っているので毎日、父親と弟は、事故にあった日の朝を再現しているのです。
そして、ある日、素敵な男性が現れ、その1日は楽しく幸せでした。
しかし当然、次の日には覚えていないのでその男性を忘れているのです。
男性は幾度となく彼女に振り向いてもらおうと行動しますが、彼女は当然、
楽しく幸せだったその日
では無いので振り向いてはくれません。
ある日その男性が、彼女の病気を知り考えたのが、
ビデオレター
でした。
毎日、同じように説明をし、そして、昨日、自分が行った行動を追加して彼女に伝える。
膨大な時間なのでしょうね
僕は、この映画のリメイク版を見ました。
その後、この内容から、TPI G2で説明を受けた
認知機能と運動機能
が如何に大事なのかを改めて知りました。
先日のブログ
ゴルフのバックスイングは、カラダで覚えるのでありませんよ!アタマが覚えるんです!
でもお伝えしましたが、
条件反射でスイングを行うためには、運動機能という大脳の深部で覚えることが大事。
有意反射でスイングすると認知機能を多く使ってしまうため、遅くなったり混乱したりしてしまう。
短期記憶を長期記憶に変えるには、良質な睡眠も必要ですし、寝る前には今日の復習をイメージしたり日記をつけたりすることは良い習慣です。
アタマを使ってください。
プロゴルファーは、素振りの時には既に
こんな感じの弾道でボールが飛んでいけ〜
とイメージができた上でボールを打っています。
素振りは、何のためにの素振りですか?
イメージと言う記憶を蓄積してください。