イップスなんですわ〜
ご紹介で来られた方のお話です。
「プロ、僕は10年前くらいからアプローチが怖くて打てなくなってしまったんです。ある試合で余裕での優勝の時に少し遊び心で違う打ち方して以来…」
実はコレ、脳の仕業です。
さて、どのようにこのイップスから生還できるでしょうか?
皆さんで考えてみましょう。
今も昔も同じです。
皆さんアプローチってどのくらいのバリエーションをお持ちでしょうか?
ピッチショットとチップショットが基本です。
その中に、ランニングアプローチ・ピッチ&ラン、ピッチショット・ロブショットがあります。
そのショットを打つには、僕の場合、5W〜パターまで使います。
今も昔も変わらないんです。
ボールからグリーンまでの距離、グリーンからカップまでの距離を見て、傾斜も考えてなるべく振り幅が小さくて済むクラブを選択した方がよりミスの確率が減って寄せれたり、或いはカップインしたりできるのです。
ご存知ではないでしょうかね…
コレって河川敷ゴルフコース(大阪では、高槻ゴルフ倶楽部・京阪ゴルフ倶楽部・牧野パークゴルフ場、くずはゴルフリンクス)で、スコアを作って行かれる方のほとんどは、この方法でアプローチしてるハズなんです。
ゴルフは手前から
という格言があるように手前からの方がスコアメイクしやすくなるんです。
手前からならランニングアプローチ、横からならピッチ&ランかピッチショット、オーバーならピッチショットかロブショット
になってしまうんです。
全英オープンが一番参考になると思います。
今と昔は違います。
まず一番違うのは、グリーンです。
- コーライとベント。
- 遅いグリーンと速いグリーン
- 砲台グリーンとポテトチップスグリーン。
- 1グリーンと2グリーンです。
昔はコーライ芝で小さなグリーンがメインでした。逆目と順目で全く違いました。砲台グリーンは手前から受けているコトが多いのですが、基本的に手前からなら逆目になっていました。その為、重く遅くのでスピンが掛かってしまうと全く届かないのでなるべくスピンの効かないランニングアプローチなどを多用していました。
しかし、今のグリーンはベント芝で大きなグリーンがメインです。逆目や順目がハッキリとわかるようなコトはほとんどありません。ポテトチップスグリーンなのでアンジュレーションがあり、転がそうと思うとイメージを膨らませて目標よりもかなり違った方向でショットするコトもあります。そして硬く早いグリーンでは、ボールの重さを使って落下角度が鋭角な(真上から落ちる)スピンの掛かったピッチショットなどが必要になってしまいました。
グリーンの変化と共に、アプローチの方法が変わってのは事実です。
原点に戻りましょう。
アプローチがグリーンの種類や形状で変わったとしたところで、上記の種類は全く変わってません。
今やデータも活用できるようになりました。
データ革命でお馴染みのマーク・ブローディ氏がSSI(Short-Sided Index)というデータを公開しています。
あるホールでこのピン位置の時には、グリーンをキャッチできなかった場合、そこから、プロはカップインするまで何打掛かったのか。
※参照https://golf.com/news/mark-broadie-new-short-side-index-pga-tour-statistic/
いかがでしょうか?
アプローチをして必ず2回でカップインしている場所なんてないんです。
絶対なんてあり得ないんです。
さて、この方のイップスを治す方法は、まずは、ランニングアプローチからと言うコトになります。
実はこの方は、僕よりもゴルフ歴が長い年長の方なので、コーライグリーンでのランニングアプローチを覚えているんです。
今や滅多に使わなくなったランニングアプローチですが、ここから戻していくんです。要するに、昔に戻ってもらうコトも大事だというコトです。
どんどんアップデートしていく必要はあるのですが、アップデートのデータにバグがあれば、正常にアップデートできませんし作動しませんよね。
正しい知識を蘇らせるコトも必要です。そのために、バックアップしてるんですから。
バックアップを復元させてから再度、正しいアップデートを行えば、正常に機能するハズですよね。
バックアップは常に持っていましょう。それもバックアップも日々アップデートしてくださいね。
ではいつものヤツです。
ご覧くださいとしか…