ひと目会ったその日から
先日、大阪モデルでの緊急事態宣言の解除に伴って、レッスンに必要だった小物類を量販店に買いに行った時のことです。
目的のモノをカゴに入れ、いつものようにリサーチでのクラブのブースへ。
Taylor Made SIM MAX 9.0
ん!エエ顔してるやん!
シッカリとある部分を確認。
コレだったら使えると思い、よく言う
衝動買い
をしてしまったのでした。
ヘッドが変われば

僕の今のドライバーは、M3 9.5°をHigherポジションにして、およそ11.5°以上。コレは、フライトスコープで測定した平均値を基に割り出した数値です。
ちなみに、11.5°以上というのがミソなんです。でも、12°以上でも11.5°以下でもダメなんです。弾道が、自分のイメージと違ってバラついてしまいます。
僕の1番好きな弾道は、平均ヘッドスピード45m /s・バックスピン3,500rpmくらいで、Dynamic loftが10°、入射角が+1.5(アッパー)くらいなので。
当然、同じメーカーだからスリーブは共有できる(T社の場合、Mシリーズから)ので、カチャっと取り替えました。
さて、初球。
バックスイングからトップ、そしてダウンスイングの最中、ヘッドの感じ方が違うんです。
あっ、コレは。
僕は何故かは知っています。PCMラボで以前、教えて頂いていましたので。
30球程、交互にフライトスコープで測定した結果は、M3とSIM MAXの飛距離は変わりません。
5y程違うんですが
しかし、ヘッドスピードが落ちるているのです。
そして、コントロールを失って意図せぬ弾道になってしまいます。確かに、コントロールしようとした意図的なスイングでは、慣れれば意図した弾道が打てますが…(コレではコースで使えません)
スピードプロファイルでもグラフが変わってしまっているんです。加速度ファイルも当然に。
バックスピンや打ち出し角とかは、ほぼ変わりませんでした。
さすがは、
SPEED INJECTION
少しのオフセットインパクトであってもフォローしてくれます。
では、何故だと思われますか?
シャフトが同じでも
では、何が違うのか!
結論は、
ヘッド重量。
2.3gも違うと全くの別モノになってしまうんです。
ちなみに、僕達は、練習場ではほとんど芯にしか当たりません。ましてやSPEED INJECTIONのおかげもあり、それとクラブが変わってもスイングを変えようとはしません。ですので、違いが分かり易いんです。
僕のM3の重量やウェイトポジションは、以前使っていたM2の時の重心アングルから割り出したウェイトポジション。それも、その時に新調したシャフトの剛性に合わせて。
データと感覚の融合で3Dでどこに重心があるのか、およそ見当がつきます。(この見当は、デジタルとアナログのどちらも理解していないと無理です。悪しからず)
と言うことで、今のシャフトでは対応しないと判ったんです。
後日、ある生徒さんが来られた時のことです。
SIM 9.0
をご持参されました。

プロがSIM MAXやから、オレはSIMがエエと思って!
僕も賛成でした。
それなら、このシャフト貸して。

やはり、データと感覚が合いました。
飛んで曲がらない
なぜなら、
SIM MAXは、M2のヘッドの挙動と似ていたので、M2の時はこのシャフト。
その生徒さんも、よく判ってます。
なんせ、フライトスコープをご自分で使いこなしてますから。
まったく別物
たとえ、試打したクラブがいい感じだと思っても、いざ購入してみて、ん?
って感じた方も多いハズ。
ヘッドとシャフトは、自分のスイングに合わせた選び方をしないと意味がない。
自分のスイングの傾向も判らないのに、クラブを選ぶなんてちょっと強引過ぎませんか?
ましてや、スイングに迷走しているアマチュアに完璧なセッティングなど無理に等しい。
ご自分のスイングタイプでクラブフィットも変わります。
同じスイングを繰り返ししていても、クラブヘッドのわずか2.3gの重さだけでも弾道に影響してしまいます。
でも、その2.3gは、僕の場合、シャフトを変えるだけで補うことができる。なぜなら、自分のスイングに迷走していないから。
結局、フィッティングっていうのは、どこを基準にするのかということでしょうね。
ある人はこう言ってました。
クラブを変えるなら今のスイングは変えるな。
スイングを変えるなら今のクラブは変えるな。スイングはクラブによって変わる。
クラブはスイングによって変わる。初心者には、初心者のクラブ。
中級者には、中級者のクラブ。
上級者には、上級者のクラブ。
プロゴルファーとアマチュアで何が一番違うのか。
それは、クラブを自分の一部位とできるかできないかです。僕達は、ゴルフが仕事なので自分のスペックを知っています。
皆さんは、ご自分のスペックを人任せにしてませんか?
いつでも言えます。
自分を知ってくださいと。
そして、こだわり過ぎないように。ある意味、鈍感な方がゴルフは楽しいと思います。
成るようにしか成らない時もあるんです。
コロナ禍で。