ゴルフには以前にもお伝えしましたが、ロングゲーム・ショートゲーム・マネージメントゲーム・メンタルゲームという25%理論(ジム・マクリーン氏提唱)があります。
ゴルフを体験していけば行くほどこの4つのどれかが行き詰まってくるんです。プロゴルファーでも同じことです。ということは、アマチュアゴルファーの方でも当然なことです。
PGAティーチングプロA級のゴルフレッスン。初心者から100切り・上級者やプロゴルファーまで、レーダー弾道測定器Flight Scope(フライトスコープ X3)TPI G2(タイトリストパフォーマンス研究所 GOLF レベル2認定)、モーションキャプチャーMATOUS®︎ 、そして新たにビジョントレーニングを使いサクッとおいしいゴルフのつくり方を伝えます。
ピッチショットとチップショット
よくある場面の一例です。
フワッとあげるアプローチを教えてください。
んっ?
ちなみにどのクラブで打つんですか?
58°で。
では、どんな感じですか?
フワッと上がって止まる感じです。
わかりました。僕は今から4種類のショットをお見せしますが、どれを望まれているのか教えてください。
いかがでしたか?
ちなみに僕はこのアプローチはまずやりません。何故なら苦手ですから…
初心者の場合
PGA基本ゴルフ教本に則ってお伝えします。
チップショットは、主に転がすことを利用してホールに寄せるアプローチショットです。
7番〜9番アイアンでは、ランニングアプローチタイプ。
9番〜PWでは、ピッチエンドランタイプになります。
ピッチショットは、旗の近くに落とし、ボールを止めるアプローチショットです。
AWやSWを主に使います。
ロブショットは、ピッチショットよりさらにボールを高く柔らかく打つ方法です。
っとお伝えするのです。
原則として、グリーン周辺での距離や状況(地形、旗の位置、ボールのライなど)に応じてクラブを選び、スイングの大きさをコントロールしてショットを打ち分けてホールに寄せることです。およそ目安としては、ボールからグリーンエッジ、そこからホールまでの距離に応じたクラブ選択をすることが望ましいと思います。
中級者の場合
上記のピッチショット・チップショット(ランニング・ピッチエンドラン)・ロブショットで何れかのショットに不安を抱いている方が多いと経験しています。
ダブりやトップ、最悪がシャンクです。
アプローチイップスで悩まれる方のほとんどが、初心者の時に基本を身につけて来なかった方なのです。この方達へは、ちょっと違う考え方をお伝えします。それは、後ほど。
中級者の方のアプローチのミスのほとんどが、基本から逸脱していることがほとんどです。
一例を挙げますと
ホールまで20yくらいまでのアプローチがトップしているんです。
さてこのお題でみなさんどんなことを想像できます?
このトップする原因は何故かってことです。
話を聞いていくと
砲台グリーンで上げなくてはいけない状況だったとのこと。
ほぼ断定できることは、ロフト角があるウェッジでボールがスイング軌道の最下点より上がり側(アッパー)になっているってことでトップしているか、下がり側(ダウンブロー)になっていると見立てることができます。
まずほとんどはアッパーでのトップでしょう。
よく言う
すくい打ち
チョップと言われるダウンブロー過ぎるトップは、上級者が多い感じです。
では、修正方法ですが、
その目安として自分の1番ロフト角が付いたクラブで20yの正しいピッチショットをした場合、ほぼインドア練習場では、画面上で表示されている角度があります。
打ち出し角(launch angle)
何度で飛び出していくのか?
正しいスイングをすると必ず表示されるハズ。
フルスイングと違いバックスピンが多くかかり揚力で浮き上がっていくことはほぼ無いと思われますので、その打ち出し角を参考にされればいかがでしょうか?
単純な計算式は、三角関数で求めることができます。
その関数で1m前方で地面より何mの高さになっているのか。
ここが問題だと思われます。
その高さが分かっていれば、あとは、ラウンド中にそのような場面に遭遇すれば普段通りのピッチショットをすれば良いんです。
言うのは簡単ですが…
間違ってもご自分の技量以上のことはしないことですね。
フェースをオープンにしてアライメントを左方向にしたとして、それがトップの原因に繋がりミスがミスを呼ぶことになるんですから。
上級者の場合
シャンクです。
トッププロゴルファーでも起こってしまいます。でも、よっぽどのことがない限りでしょうね。
上級者の場合、僕の見解ですが、ちょっと特殊なショットをされる方がほとんどですね。それこそ、フェースを開き少しスピンを効かせたいのかダウンブローをキツくさせたり。でも、上級者の方はシャンク覚悟の場合もありますね。
さすがに上級者の方にでもなると、基本的なピッチショットの練習で治ることがほとんどですね。
体験から経験に変わるスピードも早いですから。
数年前、吉川師と動画を作成し投稿しています。
もしよろしければ
バンカーショット
さてさて、バンカーショットって結局、何が正しいんでしょうか?
まずは、脱出することが大事ではないのでしょうか?
フェースを開き、オープンスタンスにしてボールの手前10cmにクラブヘッドを落として…
初心者の方にはまず無理なショットです。
ましてや、最近の通常営業でのコースのバンカーは固くなっていることが多いので、まず、バンス角を多くしすぎて跳ね返ってしまい、トップ(ホームラン)してしまうのがオチです。
基本的なバンカーの打ち方は、レベルによって違いますが、まずは脱出が基本です。
初心者の場合
まずは、バランス良く安定したアドレスにすること。そして重心を低くすること。
スクエアなスタンスをとり、バックスイングでは手首のコックを少し早めに使いましょう。
ってこのくらいしか説明することがありませんが、一番のバンカーショットの失敗の原因は、アドレスの時にソールをしていないことにより重心がどうしても高くなってしまうということです。
成功させるには、ボールから通常よりも離れて立ち(およそ足裏の半分ほど)そうすると自ずと重心を低くすることができます。
中級者の場合
上記の
フェースを開き、オープンスタンスにしてボールの手前10cmにクラブヘッドを落として…
これはやはり難しいと思いますが、
脱出することはできるけど寄らない。
という方がほとんどです。
バンカーでも様々なライがあります。その状況に合わせて何が一番妥当なバンカーショットであるのかを判断した方がいいと思います。
アプローチでもそうですが、
つま先あがり・つま先さがり・左足上がり・左足下がり
とさらに複合的な状況になることも考えて最善の方法を試みた方がスコアを悪くさせない方法の一つだと思います。
上級者の場合
さすがに良くご自分の技量がお判りです。経験も豊富ですのでソツがないと思います。ただ、やはり苦手な方もいらっしゃいます。
僕達プロゴルファーは、バンカーの方がショット的にストレスが無い場合があります。沈んだラフでのショットに比べて。何故なら、どんな出球になるか見当がつかないことがありますが、バンカーは、目玉でない限り、ほとんどグリーンオンできます。
その理由は、トップするハズないですから。
アマチュアゴルファーでバンカーショットが苦手、アプローチが苦手という方は、次のショットができるようになれば、ウェッジショットはもちろんのことバンカーでのミスを最小限度にすることができるのです。
フィネスウェッジ
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、意外と知らない(ネットにもなかなか載っていなかった)ショットです。
実は僕は何気なく以前から当たり前のようにやっていたことなんです。2015年5月20日にFacebookに投稿しています。
TPI ゴルフレベル2に紹介されています。
フィネスウェッジを詳細に説明しています。
しかし、よく考えれば当たり前って言えば当たり前です。スイングメカニズムが判っていれば当然と言えばそうなのです。
でも、アマチュアの方にどのように伝えれば良いかと言う点では、素晴らしい説明の仕方だと思いました。
僕のレッスンで中級者の方やバンカーを苦手にされている方にこの方法を伝えています。
意外なのですが、お伝えさせていただくと初めの印象としては、トップすると思い込んでいるんです。
素直やないんかいな〜
えっ、そこちゃいますから(笑)
実際、初めの数球はトップするんです。何故なら、今までのご自分のボール位置が正しくないので。
先ほどもお伝えしましたが、ご自分のトップの原因が判っていないのです。
最下点とスイングメカニズムが基本から逸脱しているからです。
ただ、頭の中のルーティーンを書き換えただけでこのショットが実現できます。
僕の今までのレッスンでお伝えした感想として、初心者の方が、初めてクラブを握り小さな振りを習得するまで、この方法でボールを打っていらっしゃる方が多いってことです。
ゴルフスイングを習得していけば行くほど、消失してしまうんですね。まるで原始反射みたいです。
まとめ
ある時期から
ショートゲームがスコアを左右する。
ことが判って来られます。
スコアカードを見ると、ロングゲームの数より、グリーン付近やグリーン上でのパターの打数が半分以上占めていることに気づくのです。
ゴルフレッスンは、必ず、25%理論がベースになっているんです。
TPIでは必ず、レベル1でも知っていますし、PGAティーチングプロは知っているハズです。
そつなく、ゴルフを楽しんでいただきたい。
それが僕達の仕事です。
ちなみに、目的を明確にしてレッスンを受講しましょう。
そうでないと、ただの無駄遣いですから。
パッティングに関しも明確な検証結果もありますので。
そして、ショートゲームが上手くなりたいとお思いの方は、まずは、感覚統合の為のビジョントレーニングから始めてみてください。
劇的に変わりますから。