物理です。
ボールが飛ぶ。=飛行機が飛ぶ。
実はこれは、同じ原理。
物理です。
吉川師も工学系、僕も工学系。研究や検証はいつでも考えています。なので僕の場合、Flight Scope X3(フライトスコープ)なのです。データを重視しているのです。データはウソつきません!
残酷な時もありますが…
確信のゴルフでは
10年以上に亘るティーチングの経験の中から、 “確信“をもって皆さんに伝えできることを、“信念“をもって発信していきます。 確信を持てる事それは事実に基づく内容であり、客観的に証明できる内容です。 その中にはもちろんスイング理論があり、ギアの解説やフィジカルおよびメンタルの強化のための内容も含んでいます。 また、実戦ですぐに使える現場の技術や、ドリルもできるだけたくさんお伝えします。 ここでは見聞きしたことをそのまま伝えることはせず、実際にボールを打ったり体を動かしてみてその内容に自信が持てるものだけを皆さんにお伝えします。 もちろん実績があり客観的な検証で正しいことが証明されれば進んで紹介していく予定です。
2012年6月30日 吉川恭司
吉川です。
ゴルフスイングは円運動という話をしました。ではこの円運動を維持するためにはどういう動きをしたらいいのでしょうか。紐の先に重りをつけて振り回す、という状況を想像してみてください。重りを回転し続けるためには紐を引っ張り続けなければいけません。そして早く回せば回すほど紐を強く引っ張らなければいけません。自分の指は重りに引っ張られています(遠心力)が他の人が見ると重りは外に飛び出さずに常に中心に向かって引っ張られています。(求心力)これら2つの力遠心力と求心力がバランスして円運動が成り立っている訳です。ゴルフスイングでいえば、ダウンスイングではクラブが飛んで行かないように回転中心(自分)に向かってクラブを引っ張り続けなければいけません。ゴルフスイングは円運動でその運動を維持するためには、クラブを自分に向かって引っ張り続けなければいけない、ということをまず理解してください。
ここで飛距離に影響する4つの要素について説明しましょう。それはヘッドスピード、遠心力、スマッシュファクター、力積の4つです。ヘッドスピードを上げる方法については後で説明しますが、これはなかなか簡単ではなく、スイング効率を上げるという方法をとることになります。
では遠心力についてです。円運動の遠心力Fは力学的には次の式で表されます。
F=mv2/r
m:クラブの重量v:ヘッドスピードr:回転半径
Fが大きいほどボールに加わる力が大きくなってボールはよく飛びます。Fを大きくするためには、mとvを大きくしrを小さくすればいいということになります。しかしクラブ重量mはほぼ決まっています。ヘッドスピードvを大きくするのはそれほど簡単ではありません。となると回転半径rを小さくするというのはどうでしょう。簡単に言えばクラブをできるだけ体の近くで振る、ということになります。プロがよく同じことを言いますがそれは力学的には正しいのです。下の図を見てください。そしてプロのスイングをよく見てみてください。ダウンスイングで大きな弧を描いてクラブを振っているプロは一人もいません。ではどうすればクラブを体の近くで振って遠心力を大きくすることができるのか。次回で説明しましょう。
ダウンスイングって何をどうすればいいのか?
フライトスコープX3では、スピードプロファイルと加速度プロファイルをグラフで表示できます。
ヘッドスピードの移り変わり、クラブヘッドのローテーションのタイミング。結局、ダウンスイングを行い、インパクトまでのクラブヘッドの動きを見てるだけなんです。
クラブパス・アタックアングル・フェースアングルをデジタル化しているだけなのです。
でも、TPI(タイトリストパフォーマンス研究所)G2では、このデータを読み解けることが必須です。
このことについては、後日もご紹介させていただきます。