ゴルフスイングという動き4 力積

Kyoji’s ブログ

大阪市圏内の東大阪市のPGAティーチングプロA級のゴルフレッスン。初心者から100切り・上級者やプロゴルファーまで、レーダー弾道測定器Flight  Scope X3(フライトスコープ X3)TPI G2(タイトリストパフォーマンス研究所 GOLF レベル2認定)で、少人数でサクッとおいしいゴルフのつくり方を伝えます。

ヘッドスピード

ドライバーのヘッドスピードはどのくらいですか?

だいたい40くらいです。

では、その単位は?

えっ

m/sですよ。1秒間で40mの速さですよ!

それでは、時速にすると?

えっと

40×60×60分)=144,000m/h144km/h

時速144キロです。

ダウンスイングとかインパクトって考えても無理ですから

確信のゴルフでは

10年以上に亘るティーチングの経験の中から、確信をもって皆さんに伝えできることを、信念をもって発信していきます。 確信を持てる事それは事実に基づく内容であり、客観的に証明できる内容です。 その中にはもちろんスイング理論があり、ギアの解説やフィジカルおよびメンタルの強化のための内容も含んでいます。 また、実戦ですぐに使える現場の技術や、ドリルもできるだけたくさんお伝えします。 ここでは見聞きしたことをそのまま伝えることはせず、実際にボールを打ったり体を動かしてみてその内容に自信が持てるものだけを皆さんにお伝えします。 もちろん実績があり客観的な検証で正しいことが証明されれば進んで紹介していく予定です。

吉川です。

 打球の初速度を上げる要素の2つ目は「力積」という物理量です。

力積という量は他の物体の動きをどれだけ変化させられるかを表しています。つまり、ボールが静止している状態からどのくらいの距離を動かせるかというエネルギー量を表すので、この値が大きいほどボールの飛距離は大きいという訳です。力積は下の図のように表されます。縦軸は働いた力、横軸はその力が働いている時間を示していて、力積の値は山形の曲線で囲まれた部分の面積で表されます。力積が大きいというのはこの面積が大きいということになります。

 図の面積を大きくするにはF(働く力)を大きくする、t(働いている時間)をながくする、ことが必要です。Fを大きくする方法は前々回説明しました。(F=mv2/の説明)  ではtを長くするにはどうすればいいのでしょうか。

ボールはインパクトの時まずクラブフェースにコンタクトします。(t=0) そしてクラブヘッドが与ええる力が大きくなるにつれてつぶれて変形していきます。クラブヘッドが与える力が最大の時(t=tm)最も大きく変形します。その後その変形した部分がもとの形に戻ろうとしながらボールはクラブフェースから離れる方向に動き始めます。ボールの変形がもとの形にまで戻ってクラブヘッドから受ける力がゼロになったとき、ボールはフェースを離れて飛び出すことになります。tを長くするというのはボールとクラブフェースがコンタクトしている時間を長くすることです。どうすればこういうインパクトになるのでしょうか。

結論を言うと「フェースがボールにコンタクトしている間もクラブヘッドを加速する」インパクトがtを長くします。ボールが変形を戻して飛び出そうとするのを、クラブヘッドのスピードを上げてさらにつぶしてコンタクト時間を長くする、という訳です。プロがよく「ボールをつぶすように」とか「フェースでボールを押し込むように」というようにインパクトの感じを表現するのは正しいフィーリングなのです。実際ロボットマシンでインパクト時のヘッドスピードを同じにし、加速するインパクトと加速しないインパクトのボールの飛距離を比べると、加速しながらボールを打つ方が飛距離は大きくなります。

面白いシミュレーションがあります。アマチュアのドライバー平均ヘッドスピード42m/sにプロのヘッドスピードを換算して飛距離のシミュレーションを行ったところ、プロはヘッドスピード42m/sでもなんと約270ヤード飛ばすことができるのです。この飛距離の差はインパクト時のクラブヘッドの加速度合で決まるという訳です。加速するインパクトはどうすれば実現できるのか。いつか詳しく説明しましょう。

いつか

Flight Scope X3(フライトスコープX3)では、この力積をグラフで表すことができます。

のグラフは、スピードプロファイル。
ヘッドスピードの移り変わりを表示してくれています。

Flight Scope X3の場合、クラブヘッドがボールに当たる直前までのヘッドスピードを測っています。そうしてインパクト後、ボールを瞬時に追っていくため一旦途切れた線グラフが再度現れます。

インパクト後のヘッドスピードがわかるんです。

減少値が少ない程、力積が上手く使われている証拠なんです。

ちなみに、僕の推奨するクラブフィッティングの方法は、Flight  Scope X3GC4が最適です。それとフィッターがゴルフをしていて今でも70台のスコアを出すことができる方です。

でもひとつだけ大事なことですが、

どんなスポーツのボールも曲がります。

曲がらないってあり得ませんから