ゴルフスイングを修正するだけがゴルフレッスンではありません。

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アマチュアの方のほとんどがゴルフレッスンでは、ゴルフスイングを教えることだと思ってらっしゃいます。

僕のレッスンでは確かに、初心者の方にはゴルフ(ルール・マナー・エチケット等)をお伝えします。

中級者の方には、ゴルフスイングのエラーだけではなく、ルール・マナー・エチケット等をはじめ、様々な思い込みをなくしていただくコーチングとかも行っています。

特に上級者の方には、ゴルフスイングを修正することなんてまずあり得ません。

なぜならば、上級者だからです。ゴルフスイングなんてできていらっしゃいますから。

では何をお伝えすると思います?

PGAティーチングプロA級のゴルフレッスン。初心者から100切り・上級者やプロゴルファーまで、レーダー弾道測定器Flight  Scope(フライトスコープ X3)TPI G2(タイトリストパフォーマンス研究所 GOLF レベル2認定)、モーションキャプチャーMATOUS®︎ 、そして新たにビジョントレーニングを使いサクッとおいしいゴルフのつくり方を伝えます。

さて、問題です。

ある方が体験レッスンに来られました。

いつものようにカウンセリングをさせていただきました。

ベストスコア78
平均スコアは90

お上手ですね。

お悩みは、テイクバック・シャンク・飛距離・ダブりでした。

そして普段のように練習して頂きました。

当然、僕はこの時点で原因が分かりました。見立てることができたのです。

このアドレスを見てお分かりになった方はすばらしいと思います。

スイングを修正することなんてほぼ無いと思います。

何を直したと思います。

スイングを拝見させていただいて、効率の良いスイングだと思いました。

なのに、なぜテイクバックが気になるのか、そして、ダブるのか、飛距離に満足しないのか。

全くスイングの問題ではありません。問題は、

アドレスなんです。

先程のアドレスどう写真を見て何を修正したかお分かりになりましたか?

正解は?

アドレスでの腰椎の過度の湾曲(反り腰)を修正したんです。

TPIでいうところの

Sポスチャー(S字姿勢)

です。

さて、なぜその箇所を修正したと思われますか?

 

この件に関しては、TPIG2認定者でしかわからないと思います。

ヒントはテイクバック

テイクバックを気にされていました。

肩から動き出すのか、腰から動き出すのか、クラブをまっすぐに引くのか、クラブを低く長く上げていくのか?

でも、1つだけ正解がありました。

テイクバックでは、前傾角度とフェイスの向きは同じ角度である。

さすがです。

では、僕がどのようにして修正をしたかと言うと、TPIスクリーニングテストにある

広背筋テスト

を体験していただきました。

広背筋テストでエラーが出るといつもはエクササイズを試みます。

しかし、今回は広背筋テストを5回行って頂いただけです。

しかし、その前にあることを体験していただきました。

座位上半身回転テストです。

まずは、背筋を伸ばして(反り腰)上半身を回転していただきました。

そしてその後少し猫背で上半身を回転していただきました。

体験していただいたんです。反り腰では、上半身の可動域が少なく、少し猫背の方が可動域が多くなることです。

えっ、アドレスで、腰を突き出せと言われていたのですが、それはなぜでしょうか?

それはただ単に体の構造ご存知では無いからです。

それでは、広背筋テストで感じたお腹の感覚でスイングしていただけませんか?

今回、ご質問があったテイクバック、そしてダブりさらには飛距離の改善ができたということでした。

ありがとうございます!

スイングを治させられるかと思った。

ほとんどのレッスンでは、スイングを治すと思います。確実に。

でもよく考えてみて下さい。この方はベストスコアは70台で上がってるんです。

スイングのエラーなんてほとんどないんです。

ご本人曰く

明日ラウンドだったので、スイングを治されるとおかしくなる事はわかっていました。一瞬悩んだんですが来てよかったです。スイングを治されずに済みましたから。

ただ、アドレスでのお腹に力を入れればいいだけだと分かったからです。

ゴルフレッスンでスイングを治そうとするのは一般的です。というか当たり前だと思います。ですが、本来のゴルフレッスンと言うのは、その人が何を困っているのか、それを引き出すことができないと、その人自身のゴルフを崩してしまう可能性があります。

ある程度ゴルフスキルがある方が、今まで慣れていたスイングをいきなり変えてしまうと言う事はほぼできないことです。よくプロゴルファーでもスイング改造に取り組むと言う記事を見たことありませんか?

一瞬では治っていませんよね。数ヶ月をかけて直していっています。

僕は、今回この修正をした事は、将来の腰痛防止でもあります。過度の反り腰は、腰痛まっしぐらですから。

これを見立てることが、1番必要だったと思います。

はじめての体験だったと思うのですぐには慣れないかもしれませんが、スイングを修正するよりは早く慣れると思いますよ。

楽しくゴルフしてください。

ちなみに、S字姿勢を修正するエクササイズは色々あります。
たとえば、TPIでも「べすとびじょんメソッド」でも必ず行う
原始反射の消失にを役立つ

ドック&キャット

ヨガをご存じの方は出来るはず。

対称性緊張性頚反射

という原始反射をも消失させれますよ!